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OFF -SEASON

風の景色に思いをのせて。

真冬のカラス

マインドスケッチ 季節 写真詩

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木枯らしの吹き抜ける裏通り、

鼠色の空が背に高さほどの低さに降りている。

 

凍り付いた身体を引きずって、

ところどころの水たまりを避けて歩いた。

裸の街路樹が小刻みに震えている。

 

つま先が何かにぶつかり、前のめりに倒れそうになったとき、

奈落のどん底に落下していく気がした。

 

 ふと、

足元に小さく揺らめているモノが浮かんでいるのを見た。

”ともしび”だった。

 

僕はそれを両手で掬い取った。

”ともしび”はゆっくり漂っている。

いまにも手に平からこぼれそう落ちそう。

 

僕はそれを外套に包みんだ。

優しく抱きしめるように歩きだす。

 

そんな姿を電柱のカラスが見ていた。

 

 

 #VISTA QUEST VQ 1015 ENTRY

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