オタクのお宅:がちゃがちゃ部屋から愛をこめて、

愛すべきガラクタに囲まれて生きております。

レコードは投資の対象になるか?(金儲けできるか?ようするに。)

 今日の昼過ぎ、配達されたばかりのLP「チャットベイカーシングス」を聴いていたら、年配の人が区費の集金に来た。「おお、ジャズ。いいですねえ。」「はい レコードですよ。いい音でしょ?」「はぁ、レコード・・懐かしい。」「まだもってますか?」「あるかも・でもプレイヤーないです」「じゃ、・・よかったら譲ってください。」「・・・・」初めて会う人にずいぶんずうずうしいとこを言ってしまった。でも、コレクターは多少ずうずうしくないといけない。と何かで読んだ覚えがある。誰が言ったか忘れたが・・。

  

さて、お正月にディスクユニのオンラインショップで注文していた復刻アナログ盤3枚がやっと届いた。いずれもオークションでは超高額取引されていた超レア物件だ。でもいざ復刻が決まると、オークションと違って、興奮が少し冷めるのは確かだ。一点もの勝負のオークションは物欲を激しく刺激する。しかし、考える余裕がある再発盤はそんなには興奮しない。でも、限定枚数であることはちがいない。それが終わると、レア物件となり、価格が上がる。そして、いずれ新品未開封で出品されるだろう。「即決未開封」は転売屋さんご出品が多いのだ。業者あるいは個人が復刻版を複数枚注文して、供給元の在庫切れしたのを見て高く売り抜ける。これが彼らの商売だ。わかりやすい。でもいくらで売れるか?ここの読みが利益を左右する。ノーリスクノーリターンという訳だ。まあ、レコードに限らず多かれ少なかれネット販売ってこんな感じかな?良いか悪いかのハナシではない。需要と供給のバランスで成り立っている。でもチケット転売問題にあるように彼らによる買占めは困るよね!!買い手とすればどうしてもほしければ、高価な転売品でも買っちゃうからね。くやしいけど・・。日ごろからの情報収集たいせつだね。

 

前にも書いたが、我輩もオークション出品はしている。聴かなくなったものを買取の半値以下で売っている。それが聴きたい人に回っていけばお互いウィンウィンだ。こちらはそのわずかな収入でもほしいものを買うのにいくらかの足しになるし。いい循環だ。

 

さて、本日届いた3物件。

【チェット ベイカー :CHET BAKER SINGS】

LP:PRINTED BY DOL  1836円

180g HQ VIRGIN VINYL いい感じに重いね

 THE CLASSIC 1954:DEBUT ALBUM

THIS ALBUM RECEIVED THE GRAMMY HALL OF FAME AWARD IN 2001とある、

へえ~こんなグラミー賞もあるんだ。

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いわずと知れたジャズの歴史的名盤だ。でも甘くて軽くてリラックスして聴ける。聴きようによってはおしゃれなカフェミュージック系あるいはイジーリスニングミュージックのようにも聴こえてしまうかもしれない。でも、時代を超えて何度でも聴かれてきた傑作だ。聴き易いけど飽きることはない。これはすごいことだ。ポップミュージックの原点ともいえる。ソフトロックと言う言葉があるように、いうならばソフトジャズだ。前回ブログのヘレンメリルもジャンルはちがうけど、ソフトロック系 クリスモンテス、ニックデカロ、クロディーヌロンジェ、あるいはボサノヴァのアストラッドジルベルト・・と並べて聴いても違和感がない。んな素敵な軽音楽だ。本来ポピュラー音楽って楽しいものじゃない?これこそ時代や地域や文化を超えるポップミュージック普遍性である。ムズカシイ顔して聴くのはどうもね・・・。)みんなスタンダードの楽曲をいい録音いい雰囲気で演じているからね。ジャズは50年代がいいのかな・・。じゃその辺深堀するか?

  

【アップルズ ひげのおまわりさん】

伝説の7インチアナログ。和モノレアグルーヴの代表物件。たしかオークションで1万近い値がついていた。キャンディーズのディスコナンバー名作「その気にさせないで」を作曲した穂口雄右が作詞作曲編曲。オリジナルリリース:1976年 ‘70SのB級カルトなディスコ歌謡。グル~ヴがたまらんばい。

 

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youtu.be

 

 

【久美かおり 髪が揺れている】

これも超レアだった7インチアナログ盤。 村井邦彦作曲・編曲山上道夫作詞 村井邦彦の歌謡ボッサ最高傑作のひとつ。歌詞もバカラック+ハルデイビットのスタンダードな名曲:遥かなる影:CLOSE TO YOU を髣髴させる。でも年代的には本作品が先行。

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しかしなんておしゃれなモダンレトロ。オリジナルリリース:1969年当時の日本の文化的水準がいかに成熟していたかがよくわかる。まったりしたケニー・ウッド・オーケストラ演奏に久美かおり(くちづけがこわい代表曲)清涼感のある歌声が実にきもちいい。

 

youtu.be

上2点の7インチ再発は ウルトラヴァイヴという会社によるものだ。Licenced by WATANABE とあるから。ナベプロ権利ものなのかな?

  

以上3点はまだ注文可能のようだ。HMVとかもやってる。

 

話は戻る「レコードは儲かるか?」以前ブログにあげた我輩が学生時代に買った物件。(およそ30年前の当時はそんな期待はなかった。)けっこう値上がりしたものもある。さて今後10年~30年後のレコード市場はどうだろう?とレコード屋さんに訊けば、「う~ん、今がちょっと上がりすぎかな?暴落はないとおもうけど・・」と。昨今の高騰は世界的レコード再ブームのおかげだ。一時のブームと終わるか、レコード文化が定着するか?これこそ“GOOD ONLY KNOWS”というわけだ。だれもCDが登場してレコードが邪魔者扱いだったころ、今から見ればお宝物件が二束三文で叩き売られていたそうだ。遅れてきたレコードマニアは皆口をそろえてその時代に戻りた~い!!とつぶやく(我輩も)・・。限られたモノ好きだけが誰になんといわれようがこだわりを捨てないで買い続けていた。そしてその恩恵を一身に受けたのだ。実にいい教訓だ。マニアはこうでなっくちゃね。(今ではカセットテープが高値をつけている。)ヴィンテージものでいえば、レアな高額物件は10年後も高いだろう。我輩が集めているような目先のお買い得物件はたいしてかわらないだろう・・・。それはそれでいい。こちらは好きなものを限られた予算で楽しんでいればいいのだから。全生活を犠牲にしてレコード収集にに人生をささげるヴァイニールジャンキー。そんなのなれないよ。レコードで儲かってやろうなんておもってないよ・・かな?エヘッ。

 

 

高額モノは今回のようにいつ再発されるかわからない。そういえば今、ライトメロウファン垂涎の間宮貴子アナログ盤3500円が予約受付中だ。(買わないけど・・)これオークションで2万ぐらいついていた記憶がある。我輩としては「風のコーラス団」アナログ復刻是非お願いしたい。和モノソフトロックの極北の一品だ。今、LP28000円で出品中。買えないよ。7インチの時は5000円入札して負けたのだった。

 

デスクユニオン今月の10%OFFキャンペーン時に注文した3枚はまだ手配中とある。楽しみだな~。もちろん届いたらブログに書くよ。予約したい物件ウォントリストに今のところ1枚。復刻盤チェックもおこたらないようにしよう。